在外公館派遣員とは?
2024年 4月24日追記:今回(第100期)から募集条件が変更され、自動車運転免許が応募に必要なくなりました!
皆様は在外公館派遣員制度をご存知でしょうか?
在外公館派遣員制度とは
外務省の委託を受けて国際交流サービス協会が実施している制度で、世界各国の日本の在外公館(大使館、総領事館等)に民間人材を派遣し、語学力を生かして主に後方支援的な業務に従事してもらうものです。
この制度について詳しくは
外務省 HP
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/haken/index.html
または
社団法人国際交流サービス協会 HP
https://www.ihcsa.or.jp/zaigaikoukan/hakenin-01/
からご覧になれますので興味のある方はご参照ください。
今回はこの在外公館派遣員の実情について、
アフリカのとある国で現職(2024年1月時点)の在外公館派遣員の方(Aさんとします)にお話を伺いました。
実際に聞いてみた
以下はAさんにインタビュー形式でアフリカでの在外公館派遣員としての生活や、受験前後の様子や試験対策についてお伺いしたインタビューの様子です。
どうして在外公館?
Q.まず、在外公館派遣員に応募するに至った動機について教えてください。
A.もともとお役所に勤める公務員だったのですが、
ある日「何か刺激的な体験をできないか」と思い立ったところにご縁があり、こんな仕事があるよ、とご紹介いただいて応募しました。
そうなのですね、ありがとうございます。続いて、実際に在外公館派遣員の試験を受けられた際のお話をお伺いしたいと思います。
試験について
Q.試験内容としてはどのような形式でしたか?
A.語学試験として TOEIC と同程度の問題が出るのに加え、SPI や公務員教養試験に似た内容の試験があります。実際のところ他の受験者も相応に英語力があるので、語学試験では有意な得点差は出にくく、差が出るとすれば後者の試験の方になると思われます。
Q.何回目の受験で採用されましたか?
A.最初はアメリカやオーストラリア、ドバイなどの人気で倍率の高い先進国の在外公館を希望しましたが、2 回受けて 2 回とも落選しました。試験が終わった後の調査アンケートのようなものに希望勤務地についての質問があり、希望国以外の勤務地であっても配属を希望するといったような項目があって、3 回目の受験時はそこにチェックを入れ、アフリカ大陸にある国に配属されました。
先進国よりアフリカなどの方が合格率は高いのですね。ありがとうございます。 それでは実際に在外公館派遣員として採用が決まってからの仕事内容についてお伺いしたいと思います。
実際のお仕事はどんなの?
Q.募集要項に事前研修という項目があったのですが、具体的にどのような研修なのですか?
A.四日間の研修で、現地で生活し業務を遂行する上での注意事項やその他一般的な注意事項の説明など、ごく普通の研修内容でした。ちなみに私の場合、コロナ禍の最中での採用だったので、オンラインでリモート研修という形でした。
Q.在外公館でお仕事をされる際、業務で取り扱う言語は現地語ですか?
A.基本的に現地語ではなく英語でのやり取りになります。
スペインではスペイン語を使うなど、現地語を使うケースもあります。
Q.普段のお仕事内容やお仕事の様子について教えてください。
A.日常の業務としては大使館職員のスケジュールに則って車両の配車を行う配車業務や会計雑務などがほとんどで、
そこまで忙しくはありませんが、2〜3 か月に一度、要人が来られる際は通関手続きや空港とのやり取りに送迎、
宿舎その他の手配など要人の程度にもよりますが場合によっては大使館員総動員で大変忙しくなります。
また、大使館職員の中で在外公館派遣員は一番役職が低いのである種のプレッシャーもありますが、衣食住に関わる待遇はしっかりしています。
Q.任期中にどれぐらい貯金できますか?
A.私の赴任している国の場合、物価が安くお金のかかる娯楽もそう多くないため、
現地でそこまでお金を使わないので年間 100〜200 万円相当程度は貯められるのではないでしょうか。
志望者に一言
Q.ありがとうございます。それでは最後に、在外公館派遣員を目指している人に向けて一言お願いします。
A.在外公館派遣員を目指すのであれば、競争率の比較的低いアフリカの国の方が入りやすいと思います。
個人的には数年前に在外公館派遣員制度を開始したばかりのエリトリアなんかおすすめです。
ネットは使えませんが、いい経験になると思います。 また、アフリカ諸国に来られる際は衛生面に特にお気をつけください。
まとめ
今回のインタビューでは在外公館派遣員のお仕事に加え、日本から遠く離れたアフリカという異国の地での生活の一面なども語っていただきました。
在外公館派遣員について、リアルな部分が見えて皆様ワクワクしてきたのではないでしょうか。
今後も各国の在外公館と連携してインタビューを続けていきますので、在外公館派遣員を目指している方は是非今後もご覧ください。
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また、在外公館派遣員試験の経験者によるアドバイスセッションも実施しており、試験に対する自信を深めることができます。オンラインレッスンも対応しておりますので、全国どこからでも受講が可能です。
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お問い合わせ先:
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最後に、貴重なお時間を頂いた鈴木潤さんに改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。