普段何気なく使っている日本語の中には、「どうしてこういう言い方をするんだろう?」と思うものがたくさんあります。語源を調べると面白いだけでなく、実は英語でも似た表現を探せるんです。
大阪イングリッシュハウスでは、言葉の世界を楽しみながら英語も一緒に学べる工夫をしています。今日はその一例をご紹介します!
濡れ手に粟(ぬれてにあわ)
意味: 苦労せずに大きな利益を得ること。
例:「宝くじを買ったら100万円が当たった。これはまさに濡れ手に粟だ!」
英語イディオム:
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money for nothing(苦労せずに得るお金)
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a windfall(思いがけない収入、棚からぼたもち)
English Example:
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Winning the lottery was a real windfall — like grabbing millet with a wet hand!
(宝くじに当たったのはまさに濡れ手に粟。思いがけない大きな収穫だった。)
👉 由来は、濡れた手で粟(小さな穀物)をつかむと乾いた手よりたくさんくっつくから。ちょっとした工夫でラクに成果を得るイメージです。
癪(しゃく)に障る
意味: 気に入らなくて腹が立つこと。
例:「上司の説教が癪に障る」
英語イディオム:
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get on someone’s nerves(イライラさせる)
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rub someone the wrong way(人を不快にさせる)
English Example:
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His comments really got on my nerves.
(彼の発言は本当に癪に障った。) -
She sometimes rubs me the wrong way, but she doesn’t mean to.
(彼女は時々癪に障ることを言うけど、悪気はないんだ。)
👉 「癪」とはもともと胸やお腹の激しい痛みを意味しました。不快感や怒りで胸が痛むようなイメージから、この表現が生まれたのです。
言葉を楽しみながら英語も!
「濡れ手に粟」も「癪に障る」も、よく使うのに正しい由来やニュアンスを知らない人が多い言葉。
でも一度知ると「へぇ!」と人に話したくなりますし、英語で似た表現を知れば国際的な会話のネタにもなります。
English Tip:
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Learning idioms is like opening a window into culture.
(イディオムを学ぶことは文化への窓を開くようなものです。)
大阪イングリッシュハウスでは、日本語の背景を英語で説明したり、英語のイディオムを日本語と比べたりしながら、自然に会話力を高めていけます。
言葉を「勉強」するのではなく「楽しむ」体験を、ぜひ一緒に!