インターンシップ 外務省在外公館派遣員 海外への進路

大学生が挑戦した在外公館派遣員試験の体験記

こんにちは!今回は、私、関西大学 総合情報学部4年生のYoriが在外公館派遣員試験を受験した経験についてお話しします。この試験を通じて得た学びや気づき、そして挑戦する中での体験談を詳しくお伝えし、これから受験を目指す皆さんの参考になれば幸いです。


受験を決めた理由とその背景

現在、関西大学を休学中の私は、将来の進路を模索する中で「自分らしい働き方」について深く考えるようになりました。特に、海外でのキャリアに対する憧れと、異文化の中で働くことへの興味がきっかけです。

その中でも、アジア地域に特に関心がありました。アジアは経済成長が著しく、文化の多様性も非常に魅力的な地域です。「この地域で仕事をするためには、まず何が必要だろう?」と考えたとき、語学力や国際感覚だけでなく、日本人としての視点を活かせる経験を積むことが重要だと感じました。そこで、在外公館派遣員という選択肢に出会い、「自分の可能性を試したい!」という思いで挑戦を決めました。


試験の全体概要

在外公館派遣員試験は、外務省が実施する試験で、選ばれた派遣員は海外の日本大使館や総領事館で働きます。この試験では、筆記試験、面接試験、そして語学力が重視され、総合的な能力が求められます。

一次試験(筆記試験)

筆記試験では、以下の内容が出題されました:

  • 外国語試験:主に英語が中心。私の印象では英検2級程度の難易度と感じましたが、比較的簡単で、外国語試験で大きな差がつくことはない印象でした。時間配分が重要なので、長文問題に時間をかけすぎないよう注意が必要です。
  • 一般常識問題:時事問題や国際情勢、算数〜数学の基礎問題まで幅広い知識が必要。ここが最も難しい部分でした。高校生や大学生の基本的な知識だけでは太刀打ちできずでした。事前に公務員試験の一般教養対策用の参考書で勉強した方が良いと感じました。
  • 日本語作文:指定されたテーマに沿って希望する公館とその理由(15文字で説明)希望する公館での仕事や生活を想像した内容、今までの苦労と克服したエピソードなどを論理的で矛盾のない文章で書くことが重要で、自分の将来ビジョンが伝わるように心がけました。当日、希望する公館を選んだ理由の文字制限すくなっ!って思いましたね(笑)

合格後の流れ

筆記試験に合格すると、次に2次で面接試験が行われます。この面接では、人物評価や適性が問われると聞いています。さらに、最終合格者は研修を受けた後、海外勤務に派遣されます。


試験内容と私の感想

外国語試験

試験自体はそれほど難易度が高いわけではありませんが、時間管理がポイントです。特に、長文問題ではスピーディーに要点を掴む力が求められました。試験の過去問が公開されていないため、TOEICや英検の練習問題で対策をしましたが、事前に語彙力を増やしておくとさらに有利だと思います。

一般常識問題

最も苦戦した部分がここです。日本国内外の時事問題や、国際機関に関する基本的な知識が問われました。さらに、簡単な算数の問題も出題され、試験範囲が非常に広いと感じました。ここでは公務員試験用の問題集が役立ちました。計算問題を解いている時間がもったいなく、問題を全部読むことすら困難でした。じっくり考えている暇は1ミリもなかったです。

日本語作文

以下のテーマが出題されました:

  • 希望する公館とその理由(15文字以内)
  • 希望する公館での仕事や生活を想像した内容
  • 今までの苦労と克服したエピソード

15文字以内で希望理由を書く課題には驚きましたが、文字数制限内で簡潔かつ論理的に伝える力が問われます。特に、将来の目標や自分の価値観を明確にしないと、説得力のある内容を書くのが難しいと感じました。


試験準備のポイント

学習面

  1. 外国語試験:TOEICや英検の問題集を活用。特にリスニング力と語彙力の向上に注力しました。
  2. 一般常識問題:公務員試験用の問題集や新聞記事、時事解説書を活用し、幅広い知識をカバーしました。
  3. 日本語作文:自分の考えを簡潔に整理し、文章にする練習を重ねました。過去に書いたエッセイや日記を読み返し、文章構成を見直しました。

心構えと生活習慣

試験対策はもちろん重要ですが、心と体の健康管理も欠かせません。私は試験前の1ヶ月間、規則正しい生活を心がけ、適度な運動を取り入れました。ストレスがたまったときには友人と話したり、リフレッシュする方法を見つけることも大切です。大阪イングリッシュハウスでは、外国人も多く住んでいるので、海外に行ったイメージがし易く、海外でのより良い生活習慣を送るリハーサルが上手にできたと思います。


試験当日の体験談

試験会場の雰囲気

試験会場では、大学生だけでなく、社会人も多く、さまざまな背景を持つ受験者が集まっていました。大学受験のようなピリピリした雰囲気ではなく、全体的にリラックスした空気感がありました。

私の失敗談

交通費を節約するために原付で向かったのですが、道に迷い、さらに駐輪場探しで手間取り、試験開始時間に10〜15分ほど遅刻してしまいました。それでも試験を受けさせていただけたことには感謝していますが、公共交通機関を利用するのが賢明です。

心理テストの課題

筆記試験に「自由に絵を描く」という課題がありました。これまでの緊張感が和らぐと同時に、自分の感性を試されるような不思議な体験でした。試験終了後、周りの人たちの絵をチラ見して、絵の違いを楽しんでしまいました(笑)


結果と学び

合否結果

今回は残念ながら不合格でした。特に一般常識問題での準備不足が課題だと痛感しました。一方で、外国語試験における手応えや、日本語作文の完成度には一定の自信を持つことができました。この試験は年に2回あるので、次の春も果敢にチャレンジしようと思います。

次への課題

  1. 一般常識の強化:より幅広い知識をカバーするため、継続的な学習が必要。
  2. 作文力の向上:論理性や簡潔さをさらに磨く。
  3. 試験当日の計画性:公共交通機関を利用し、余裕を持って会場に到着すること。

受験を考える皆さんへのメッセージ

この試験を通じて学んだことは、結果以上に「挑戦することの価値」でした。たとえ不合格でも、その過程で得た経験や成長は必ず次につながります。これから受験を目指す皆さん、ぜひ自分の可能性を信じて頑張ってください!私も引き続き挑戦を続けていきます。


大阪イングリッシュハウスからのお知らせ

この記事を書いた私は、現在、大阪イングリッシュハウスでインターンとして活動しています。海外志向の方や新しい挑戦を目指す方にとって、大阪イングリッシュハウスは理想的な環境です。興味がある方はぜひお問い合わせください!

-インターンシップ, 外務省在外公館派遣員, 海外への進路