みなさんこんにちは!
皆さんはこのゴールデンウィーク、どうお過ごしでしょうか?
間にお休みを取って10連休〜♪なんて方も少なくないんじゃないでしょうか。
それはそうと、皆さんはこんなこと、気になったことありませんか?
ゴールデンウィークって、英語でなんて言うんだろう?
海外のお友達や外国人の同級生、同僚に英語で話す時に気になりつつも、何となくHoliday、みたいなフワッとした表現で避けちゃう?
あるあるです。コミュニケーション的には意味が伝わればそれでいいのですが、やっぱり気になりますよね?
私も気になって調べてみました。
その結果...
ゴールデンウィークに相当する英単語は無い
結論から言うと、ゴールデンウィークは日本独自の休暇であり、海外にはそもそも存在しません。
Wikiからゴールデンウィークの説明を引用すると、こんな感じです。
- ゴールデンウイーク
ゴールデンウィークまたはゴールデンウイーク(和製英語:Golden Week, GW)は、日本において毎年4月末から5月初めにかけて休日が続く期間のこと。春の大型連休(おおがたれんきゅう)、黄金週間(おうごんしゅうかん)[1]ともいう。元々は映画会社の大映が集客目的で作成した宣伝用語。 2022年のように1週目の平日は金曜日のみが休日、2週目の平日は火曜日から木曜日の3連休だけのゴールデンとは形容しがたい年もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
このようにGWは和製英語であり、海外にはないものなのです。
なので、外国人のお友達に伝えるときは
consecutive holidays(連続した休日)や、
週末が絡んでいることから a long weekend(長い週末)、
または、ある程度日本生活が長い人ならそのまま the golden week holidays(GW休暇)
などと言えばなんとかわかってくれるかもしれません。
ゴールデンウィークは日本にしかないものなので、理解してくれるまで少し手間取るかもしれませんが、なんとか頑張りましょう。
海外の休日制度は?
ゴールデンウィークが日本にしかないことがわかりましたね。
では海外の休日制度はどうなっているのでしょうか?
まずは日本の休暇制度についておさらいしましょう。
日本で一般的な長期休暇は学生までは夏休み、冬休みと春休み。
そして社会人になると年末年始やGWなどの祝日、お盆休みなどがありますよね。
日本では年間の休日日数は法律で決まっているわけですが、日本の社会人の長期休暇の長さは世界的に見てどのぐらいなのでしょうか?
日本と世界の国々で長期休暇の取り方にどんな違いがあるのか、見ていきましょう。
世界の年度
休日のお話に入る前に、一年を通したスケジュールについてちょっと見てみましょう。
まず、日本では毎年4月1日を区切りに切り替わる年度※を採用しています。
しかし、年度は世界共通ではなく、国によってそれぞれ事情は違います。
例えば、アメリカでは年度は10月1日〜9月30日とされており、その年度が終わる年で年度を呼びます。
つまり、アメリカの2024年10月〜2025年9月までの年度は2025年度、ということになります。
また、イギリスのように日本と同じ4月〜翌3月で年度を区切る国もあれば、
イタリアやフランス、ドイツのように1月から始まり12月に年度が終わる国もあります。
中には、オーストラリアのように7月から新年度が始まる国もあり、
気候や歴史的背景など様々な理由で年度の区切りは国によって違います。
※事業年度と会計年度が存在しますが、今回は会計年度(EN:Fiscal year)として扱います。
世界の休暇制度
ここまでの内容で、国によって全く違うスケジュールで社会が動いていることがわかりましたね。
それでは、世界の国々の長期休暇や休日に関する文化についてみていきましょう。
アメリカの場合
皆さんがアメリカの労働者(ホワイトカラーかブルーカラーかは一旦置いといて)に持つイメージってどんなものでしょう?
休みたければ休む?日が沈めば解散してみんなでバーに行って飲む?
休日日数が多いイメージのアメリカですが、実は案外そうでもないんです。
そもそもアメリカは連邦国家であり、州ごとの自治権が強いため、
年に11日ある連邦祝日(Federal Holidays)を除いて全ての祝日(State Holidays)はその州ごとに決められています。
例えば、皆様大好きカリフォルニア州を例に取ると、
2024年では3月31日のCesar Chavez Day(シーザー・チャベス・デイ)と11月29日のDay after Thanksgiving(感謝祭の翌日)の二つが設定されています。
なお、最も祝日が多い州はアラバマ州で、州の祝日だけで4日間あり、祝日は年間で15日になります。
ここで注意してほしいのが日本の祝日の数です。我が国日本では、国内で一律、年間16日の祝日が法律で決まっています。
なんと、アメリカの中で一番祝日が多い州でさえ、日本より祝日が少ないんです!
ではアメリカの人々は連休を取れないのか?
そういうわけでもありません。
アメリカでは個人ごとにそれぞれ有給休暇などの休暇を取ることが基本であり、
有休を祝日にくっつけて連休にしたり、各種休暇制度を使って連休にしたり、人それぞれなのです。
なので、日本のように皆が一斉に連休に入る、という現象は起きにくいようです。(独立記念日や感謝祭、クリスマスを除く)
フランスの場合
長期休暇といえばバカンス、バカンスといえばフランスです。
フランスの休暇制度は皆様の想像通り、充実しています。
フランスにはボランティア休暇や引っ越し休暇、結婚休暇を始めとした様々な休暇制度があり、
その中で一際強烈なのが「サバティカル休暇」です。
サバティカル休暇とは、企業によって違いますが半年〜11ヶ月を基本に取得できる超・長期休暇で、
期間中は無給(場合によって有給のケースも)であるものの、休暇終わりに元の職場にそのまま復帰できるという利点があります。
いわゆる「バカンス」と呼ばれる長期休暇はこのサバティカル休暇を利用して行われることが一般的だそうです。
また、フランス社会の風潮として、そもそも「バカンス」と言っておけば急に1ヶ月ぐらいの休暇を取っても許される、という空気があるそうで、
日本人の私からするとなかなかに自由な社会だな、と感じました。フランスすげぇ。
日本と海外、結局休暇の取り方はどう違うの?
ここまでの情報をまとめると、
- 日本では国が定めた祝日をベースに社会が回っていて、みんなが一斉に休む。
- 海外では休日は自分で決めてしっかり休む。みんなが一斉に休むわけではない。
というような違いがあるようです。
国や文化、国民性によって様々ですね。
ということで今回は日本と海外の休暇制度の違いでした〜